カンガルーアイランドでのていねいな暮らし(WWOOF3軒目)②

こんにちは。えのきです。記念すべき50回目です。

前回から南オーストラリアのカンガルーアイランドという島でWWOOFをしています。豊かな自然と落ち着いた生活を楽しむことが出来ました。

今回は、前回ご紹介できなかったいくつかのカンガルーアイランドでのエピソードを書きたいと思います。世界中から人々が集まる理由の一端と、水の大切さを知ることが出来ました。

カンガルーアイランド自転車旅

WWOOFの規定では、一日で働く時間は4~6時間までとされています。ですが実際のところそれ以上に働く必要がある農場も多いものです。初めに行った農場も、前回の農場も労働時間自体は一日6時間以上ありました。

しかしながら今回のWWOOFホストでは充分な休みをもらうことができました。私はその持て余した時間を島内観光に充てました。

ホストの方から自転車を借りました。島内には当然公共交通機関もタクシー等もないからです。
そうはいっても自転車を漕いでいる人も一切いないんですけどね。多くの道が未整備なので。

まずはどこに行きましょうか。

ウィロビー灯台へ

まずは手始めに、ホストの家から1時間程度で行けるカンガルーアイランド最東端のウィロビー灯台を訪れることにしました。

道が未舗装でガタガタだったので、すぐにハンドルを握る手が痛くなりました。

ときどきすれ違う車の運転手と手を振り合う確率は驚異の100%でした。北海道を自転車で漕いだ時とは比較にならない確率です。

一直線の道の先に海の陰と灯台の先が見えた時は嬉しさが募りました。

灯台は絵に描いたような美しい景色でした。なんとなく死後の世界があればこんな感じかなと想像しました。

灯台の周りにはカンガルーの他に誰もいませんでした。海を見ながら「どうしてこんなところにいるんだろう」と考えると少しおかしくなりました。1年前には想像もしなかった場所なものですから。

なかなか訪れる難易度は高い場所ではありますが、おすすめしたい良いところでした。

秘境の海

ある日、ホストの奥さんから「海を案内してあげる」と言われました。 水着持ってないよ、と聞いたのですが「無くても泳げる」とのことでした。 疑問は感じたものの、島といえば海!ですから快諾して車に乗り込みました。

てっきり私は人々で賑わうビーチに向かうものとばかり思っていたのですが、奥さんは車を走らせると、道なき道を突き進んでいきました。

そうして車でこれ以上走れないほど生い茂った木々の前に差し掛かると、車を停めて鬱蒼と茂るその木々に飛び込んでいきました。

思っていたのと違う……。

海じゃないやんけ、という突っ込みをしたい気持ちをクッと堪えてついていくこと10分弱、地面がいつの間にかサラサラした砂に変わっているのに気が付きました。耳を済ませると、遠くで波のさざめきが聞こえてきました。

南国のビーチが1面に広がっていました。

海の綺麗なこともそうなのですが、なによりも見渡す限りに人が誰もいないことに驚きました。こんなに綺麗なのに。

ホストの方曰く、このビーチに辿り着ける道はほとんど無いからいつでも独り占めできる、とのこと。泳ぎたいなら全裸で泳いで問題ない、そうです。

なるほどそういうことだったのかと手を叩きました。

それから暇なときは時折このビーチにやってきました。本当に誰とも会いませんでした。結局全裸で泳いではいないんですけどね。

1人で来たときは自転車で途中まで走るのですが、帰りに自転車を停めた場所まで戻ることができなくて茂みの中で道に迷いました。電波も当然届きませんし、道を尋ねるにもカンガルーかヘビしかいませんでした。それが辛いところでしたが、なんとか無事に帰ることができたので良しとします。

こんなに綺麗なビーチを独占できる機会はそれほどありませんからね。

島を見渡す高台を目指して

ホストの家は島の東側にありました。東西150㎞あるカンガルーアイランドですから西端までとはいかないまでもせめて行ける範囲で遠くまで行ってみたい、と思いご夫婦に話すと日曜日に丸1日休みを貰え、自転車で行ける範囲で行ってみることになりました。

起伏が激しく整備されていない道ですからそれほど遠くまでは行けません。ペリカンラグーンというところにある見晴台の景色が綺麗だよ、と教えてもらったのでそこを目標にすることに決めました。

近くにビーチもあるようです。片道3時間もあれば行けるのではないでしょうか。

サンドイッチを家で作り、ペットボトル2本に水を詰め、パンク修理キットをナップザックに入れて、準備万端です。

気合を入れて出発しましょう。

この日の気温は34℃。強烈な日差しと乾燥が予想以上に体力を奪います。ちなみに道は紙の地図を持たせてくれたので、ときどき確認しながら進みました。

道中、移動中の羊に出会いました。

進めないので横を駆け抜けたのですが、飛び出してくる犬に驚いてしまいました。

そうして走ること3時間、ようやく目的のペリカンラグーンに到着しました。

まずは海へ。

サーフィンをしている人たちで賑わっていました。腹も空いていたので海辺のベンチに座って持参したサンドイッチを食べました。

次は高台です。

Prospect Hillと命名されているんですね。でもそれってそのまま見晴台って意味じゃないですか??

ものの15分ほどで頂上へたどりつくことができました。

カンガルーアイランドの景色が一望できる良い場所でした。

しかしここで問題が発生します。

水が足りません。

既に持ってきたペットボトル2本の内、1本と半分を飲み干してしまっていました。残りも飲みたいのを我慢して耐えている状態です。

気温が更に上がっていく中、帰路を残りの水だけで耐えられるとは思えませんでした。しかし、補給できるような場所なんて道中1つも見かけませんでした。

長居は諦めて、体が乾ききる前に帰路に着きます。

帰りの時間の進むのが遅いこと遅いこと……。太陽の光でほかほかに温まった残りの水は早々に飲み切ってしまい、口の中は乾いて乾いて仕方ありません。次第に汗もかかなくなり、体の調子もおかしかったので自転車から降りて歩くようになりました。

数十分に一度すれ違う車に助けを求めようか何度も迷いました。

ですが結局家までどうにか辿り着けました。家の中に転がり込むようにして入り、間髪を入れずに大量のレモネードを生成してがぶがぶと飲みました。

水をもっと持っていけば良かったとひたすら後悔する帰路になってしまいました。自転車を漕ぐこと自体は楽しかったのですが、もう少し準備するべきでしたね。道中どこか水汲めるところがあるだろと高を括っていました。

もしも夏場にカンガルーアイランドで自転車を漕ぐ人がいるなら、最低でも2リットル、可能なら3リットルは持っていってください。

カンガルーアイランドは最高のWWOOF先でした

干からびそうになってしまった失敗はあるものの、滞在した1週間強は私のオーストラリアでのWWOOF生活の中で最も良い時間となりました。

「オーストラリアの自然を満喫したい」という目的で渡豪する人にとって、最も良い選択肢の一つになるのではないかと思えました。私はWWOOFerとしてこの島を訪れましたが、単に観光として来る人の方が多いですしね。

今回はアデレードから南に下ってこの島に来ましたが、次に訪れるのはアデレードの北百数十キロ先の田舎も田舎。羊を飼っている農家さんという話でしたが……。

一生島に留まってカンガルーとだけ戯れていさえすれば、ハエの味を知らずに済んだものを……。

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それではまた。

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2 件のコメント

  • どれも素晴らしい景色でしたね。写真が映えること!
    そらも真っ青!暑かったんだろうなって想像できます。
    海は意外に荒々しいですね。

    しかし、道路の乾きっぷりを見ると本当にお水が貴重なんだろうなっ思いました。
    サバイバルに水は必要ですね!

    • カンガルーアイランドはどこも良い景色でした!
      ただ暑さは問題です。
      この暑さのせいで、最近カンガルーアイランドでも森林火災が起きてしまったようで、ニュースを騒がせています。
      水の大切さが分かりますね!

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