カンガルーアイランドでのていねいな暮らし(WWOOF3軒目)①

こんにちは。えのきです。虚無僧の顔をしています。

前回はキャンベラ近くの農場でWWOOFをしてきました。
キャンベラの草原で(WWOOF2軒目)
衛生観念の違いなど気になるところはあったものの、全体として満足のいくものになりました。

次に目指すはアデレードの南に位置するカンガルーアイランド。ついにシドニーのあるNSW州にもさよならです。

そのためには飛行機に乗らねばなりません。

というわけでまたも一瞬シドニーに戻り、鬼の勢いで日本食を摂取して恋しさを忘れます。

残りの時間はブログをせこせこ書いていたのでシドニーでしていたのは本当に丼を二杯食べるだけです。まだ懐かしくないですし(笑)

新しいホストに行く前は不安で不安で仕方なくなります。それに今度は完全に見慣れない土地ですし。カンガルーアイランドが名前のように素敵な場所だったら良いのですが……。

予期せぬ地獄

朝7時にホステルを出発し飛行機に乗って、到着しましたアデレード!
2時間と少しのフライトでした。アデレード空港は小奇麗で個人的に好きな雰囲気でした。

さて、ここからバスとフェリーを乗り継いで約6時間かけて目的のカンガルーアイランドを目指さなければなりません。しかしここで問題が一つ……。

行き先のホストに行く日付を間違えて伝えていました。

控えめに言って絶望です。昨日の夜、念のためにとWWOOFのメッセージを確認したところ、到着する予定がフライトの翌日になってしまっていました。当然すぐに連絡をしたのですが、返事がまだ届いていませんでした。

連絡が急すぎて怒っているのかな?もしくは見ていないのか?

何にしろ、行ってみないことには分かりません。悲しいことにカンガルーアイランドで宿泊先を見つけることは叶いそうもありませんでしたので、もしホストがいなければ悲しみの一泊野宿です。

バスに乗ってフェリー乗り場へ向かいます。乗客も段々と少なくなっていくのが不安を煽ります。
ちなみに、船とバスの予約はこちらから可能です。私はしませんでしたがツアーの予約などもできるようですよ。

フェリー乗り場に到着しました。本当にこのまま乗って良いのでしょうか。予約済ですので乗らないわけにも行かないんですけどね…。

ここで、ホストから連絡が入りました。
「連絡見られなかったごめんね。フェリー乗り場で待っています。船は揺れるから気を付けてね」

ああ~良かった。

安堵で胸をなで下ろします。後は1時間弱の楽しい船旅をこなすだけ。ホストの方が怒っていたわけではないようですし、野宿もせずに済みそうです。

意気揚々と船に乗り込みます。1階と2階があるようです。せっかくですし、外の景色でも眺めていたいところ。出口は2階にしかないようでしたので、階段を登ってのんびりしよう!

ついに出港です。大陸から錨が外された船は、勢いよくカンガルーアイランドへ直進を始めました。

思いのほか風が強く、体が縮む寒さを感じました。しかしそれ以上に感じるのが、船の揺れの強さでした。

ぐらんぐらんぐらんぐらん。

立っていられないほどの揺れが襲います。当然歩けるはずもなく船内に戻ることができません。水面に石を水平に投げつけたかのように進む船は確かに爽快でしたが、未体験の揺れに乗り物酔いの酷い私はうずくまることしかできません。昔から乗り物には酔うのです。

とはいってももう22歳のいい歳した大人です。人前でみっともなく吐き散らす醜態はさらしません。確かに揺れは酷いけど。

酷いけど。

…。

酷すぎる。

無理。無理無理無理。

ああああああああああああああ。

オロオロオロオロオロオロォ……

耐えられませんでした。前代未聞の揺れでした。ここまで出港して15分。残り30分以上、この地獄から逃れる術はありません。本気で海に飛び込みたい気分でした。

結局到着までに3度吐きました。口を洗って船から降りるとき、他の乗客にその話をするとどっと場が湧きました。笑ってんじゃねえぞ。

白い顔をしながら船着き場に降りると、私を待ってくれている様子のご夫婦がこちらを見ながらニコニコしていました。とりあえず、5分休ませてくれと頼みました。

カンガルーアイランドで営む「ていねいな暮らし」

到着初日

カンガルーアイランドは、面積4400㎢の土地に4000人余りが暮らすアデレードから日帰りで行けるアウトドアスポットです。東西150㎞に渡る大きなこの島では、自然を残したビーチでサーフィンを楽しんだりキャンプをしたり、時々訪れる野生のアシカやペンギンを見ることができます。

日本の県でいうと長崎県と滋賀県の中間くらいの大きさです。

そんな土地に4000人しか住んでいないのですから、土地という土地はスッカスカです。人口密度を測る気にもなれません。実際私を受け入れてくれたホストのご夫婦の隣人宅へ行くには1km以上の道を走らなければなりません。

今回受け入れてくれたのは、日本生まれの奥さんと生まれも育ちもオーストラリアの旦那さんのご夫婦。到着するまで奥さんが日本生まれであることに気が付かなかったのでそれは驚きました。奥さんはこちらに移住して30年以上過ごしているそうでした。生き方はいろいろあるものですね。

家に到着しました。綺麗で驚きました。どうやら自分たちで改築を加えていっているようで、私の滞在中にも窓ガラスが4枚増えました。

ご夫婦の暮らしは日本でブームになった「ていねいな暮らし」を体現しているかのようでした。エコロジーを重視しながら、その目的が自分たちの豊かな生活を送るためというのは納得がいくものがありました。無理をし過ぎていないのには好感が持てました。

その日は夕方でしたので、ピザを作って焼いて食べました。すっからかんの胃には染みるほど美味しかったです。

ちなみに住む場所は例のごとくキャラバンカー。電波は入りませんが、微弱ながらWifiがこの家には完備されていました。幸せ。

普段の仕事と生活

カンガルーアイランドでの仕事と生活は、まったくしんどくありませんでした。この島を流れる時間はゆっくりとしたものでした。

朝はフルーツを切って3人で食事をし、余った切れ端をニワトリたちにあげに行きます。

その後は基本的に奥さんのお手伝いをしていきます。
ガーデンの水やりを手伝ったり、今空いている土地に植樹をしている真っ最中だったのでその囲いを作る手伝いをしていました。

ハエが少し多いことが気になりましたが、我慢できる程度でした。

午後からは家事(?)の手伝いをしました。
自家製レモンシロップを作ったり

パンをひたすらこねたりしていました。

レモネードは好きなので大喜びでレモンシロップを作りましたし、自分でこねたパンはよりおいしく感じました。何よりご近所さんの蜂蜜が旨すぎて持って帰りたくて堪りませんでした。良い生活ですね。

仕事は1日4~5時間程度で終わります。後は基本的に夕食まで自由時間です。

自転車を借りて近所を回ったり海に行ったりしました。気合を入れて一日遠出にもチャレンジしたのですが、これはまた次回に書きましょう。

あとは家に遊びに来たカンガルーと戯れました。

カンガルーアイランドだけあって、本当に至る所にカンガルーが住んでいました。みんな警戒心が強いので、気が付くとすぐに逃げていってしまうのですが。

一生分見たような気もします(笑)

夕食を終えるとリビングで映画を観たりしました。旦那さんが音響整備士?のようでなんかスピーカーがこだわられていました。滞在中にいくつか見たのですが、テレビの調子が悪く字幕なしで観た『FAGO』は訳が分からなかったので観直しました。

夜の星空を遮る光は無く、一面に広がる星々に梟の鳴き声だけが木霊していました。空の写真は上手く撮れないので残念です。

いいところばっかり書いてますね。でも実際いいところが圧倒的に多かったのでこんなものでしょう。

次回は、丸々1日休みを貰って島を自転車で旅した日のことや誰も知らない秘密の海へ行った日のことを書きましょう。水は大切だよという話です。そういえば景色が綺麗な灯台にも行きましたね。

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それではまた。

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2 件のコメント

  • なんだか、とーってもいいところですね!
    しかも、暮らしが、おっしゃるとおり、無理しすぎない最適化したエコロジーって感じがします。
    おうちの中もおしゃれだし、何より、ワーホリの人を下に見て都合よく使っているという印象がないのが
    いいです!前回の農家さんも、ここもお手伝いしてくれる人が欲しいな、みたいな感じなのでしょうか?
    前回はお手伝いというか、おじいちゃんの遊び相手募集!みたいな。今回は、奥様の力仕事を手伝って
    くれる方を求めていた、みたいな?こういった形のもあるんですねー。
    良い方で良かった!安心して読めますよー!あはは!

    ジャムやはちみつって海外の方は良く手作りされますよね。イギリスでも、ママレードは皆さんよく
    作られてました。帰国してマネしてみましたが、酸味が強くて、うーん、ちょっと違う。

    えのきさんの食べているパンも手作りでとてもおいしそうです!
    旦那さん、この田舎で音響技師って、仕事あるのかな・・・。
    フェスとかあるとか?...

    えのきさん、楽しんで下さいねー!日本はちょー寒いですよー。今のうちに温度貯金して下され!

    • 良いところでした!
      そうなんです、エコロジーが好きな方々はときどき「それって生活が不便じゃない?」というほどに執着するのですが、この家はそのようなこともなく「出来る範囲で」という印象でとても良い感じでした。
      WWOOFのホストも色々な目的で応募しているとは思いますが、文化交流を楽しみたい方が多い印象です。
      あれ、日本で作るとまた違うのですね。自分もレシピを貰ったので日本で作ってみようと思っているのですが……。
      フェスはありません(笑)自宅まで郵送で修理が必要な音響機器が送られてきて、自宅の工房で直して送り返してお金を稼いでいるようでした。どこでもできる仕事っていいですよね。
      気温が15℃を下回るときっと凍死してしまうので不安です。

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