幼児と戯れて青山

更新を一週間空けてしまいました。えのきです。
新居に越してから3週間近く経ちました。どうしてこんなに忙しく感じているのか至って謎です。

いまだ相も変わらず寿司屋で同僚と怒鳴り合う日々を送っています。そんな環境で喜んで寿司を食べてくださっているお客様には頭も上がりません。実際オーストラリアのお客様はいい人が多いのです。

ときどき不満が爆発しそうになるこのバイト、叶うのならば他の道をと願ってしまう時があります。

生活が変わってしまうことにはいささか恐ろしさもありますが、シドニーに来た当初ほど今は飢えてはいません。空腹か眠気かに襲われさえしなければ穏やかに生きていける自信があります。

それが実を結びそうになったのがこれからお話するオーペア体験です。

家族の前で写真を撮るのを控えたので少し味気ない文章になってしまいましたが、個人的にはなかなか大きなイベントでした。

オーペアという仕事

皆さんは「オーペア」という仕事を聞いたことがありますか?

オーペアとは、基本的に住み込みで、家事や子供のお世話を代行しその対価として給料を得るお仕事です。ほとんど家政夫のようなものですね。異なる点は、それが子供のお世話に比重が置かれているというところです。

オーストラリアは子供を一人で登下校させるだけでも警察のお世話になってしまいますからこんな職も必要なのです。

以前にお話したかは忘れてしまいましたが、もともと私はこのオーペアの仕事を探していました。自由そうだしオーストラリアの生活を味わえそうだしそれでお金を貰えるなら一石三鳥といったものでしょう?

UberEATS自体もオーペアの空き時間でフレキシブルに仕事が出来るように、と考えて始めたものだったりします。WWOOFの時もそうでしたが私はどうにも住み込みの仕事が好きみたいですね。

ちなみに似た仕事にナニーというものがあります。ナニーの場合は乳児のお世話、オーペアは幼児のお世話ととらえると分かりやすいです。

そんなこんなで職を求めてこれまで寿司屋のバイトを続けながらこつこつ求人サイトに募集を投げたり掲示板にプロフィールを貼り付けたりしていました。そのせいで迷惑電話やメッセージが止みません。一度電話を受信するとスマホとイヤホンと時計が一斉にバイブレーションを始めて全身震える人になってしまうので控えてほしいものです。

話を戻します。

オーペアの仕事を探していた、といっても想像に難くないとは思いますが、どうしても募集は女性に限られるものが多いのが事実でした。
安心感や家事能力という面で女性の方が優れているという考えでしょう。まあこれはある程度性差もありますし仕方ないことだと思っています。

ですのでなかなか希望に合った求人を見つけるのには苦労をしました。

しかしついに念願かなって希望に沿いそうな家族を見つけたので全力でアピールをして会って話す機会を得ることが出来ました。

プロフィールに書かれた情報を見るに、募集しているのは日本人の家族でお母さんと子供2人で暮らしており、お母さんが仕事で家を不在にするとき見守ってくれる人が欲しいとのこと。

会うことになったのは平日の夕方。待ち合わせの駅まで電車で1時間。

駅に到着するとすぐに、傍を走っていた車が脇に止まり、闊達としたお母さんが窓から顔を出して「早く乗って!」と言い放ちました。

急いで車に乗り込むと横に小学校高学年くらいの男の子と幼稚園くらいの女の子がちょこんと座っており、どんなものかと選別をするかのようにこちらをじっと見ていました。ちょっと怖かったです。

自己紹介もほどほどに済ませると、行きつけだという韓国焼肉屋へ行き、高級な肉にがっつきながら詳しく家庭の話をお聞きしつつ世間話に花を咲かせます。

話を聞けば聞くほど私から見て奇異な家族でした。
自分を鑑みて悲しくもなりました。

依頼しているご家族は両親ともにお医者さんで子供たちは昔からインターナショナルスクールに通っていました。日本語よりも英語が楽!もっと広い世界を見て生きようぜ!って意識の高めの素敵なご家族です。

「私はまだ20国くらいしか行ってない!」と嘆く小学校低学年の女の子を劣等感に満ちた目で見てしまったことは内緒です。

(1週間のハワイを含めても)3か国しか知らない私が何を教えてあげられるのかと心配になりました。

そのままおうちまで連れていってもらい、どのようなことをして欲しいのかを説明してもらったり子供たちと遊んだりしていたらすっかり深夜。
その日は駅まで送っていただいて、また後日会おうという話になりました。

ついでに買ってもらったピオカ

電車で揺られながら今後の身の振り方を考えます。

確かにオーペアの仕事は魅力的でした。子供たちはなんだかんだでとっても可愛かったしきっと住み始めたら慣れない土地にもすぐに馴染むことでしょう。

ですが冷静に考えてデメリットの方が大きいと結論付けました。理由は大きく2つあります。

1つに、給料が入らないこと。3食と家賃が保証されているとはいえ、これではお金を貯めるのに苦労するでしょう。

もう1つに、免許を取り直さなければならなくなること。オーストラリアにきて3ヶ月が経過した今、日本の免許証をそのまま使うことはできません。取り直しにはそれなりに費用が発生します。

新居に越したばかりの身として今また全てを投げて飛び出すのは得策ではないと判断し、翌日その家族に申し訳ないとお断りのメールを送りました。

今となってはこれから帰国までの大まかな仕事や地域のスケジュールも組み切ってしまったので、仕事を変える余地もなくなってしまいましたが。

最初で最後のオーペアのチャンスでした。

「もしもこの時ああしていたら…」というのはこちらで期限付きの生活をしているといつも考えざるを得ないことですね。これが何かに役立つでしょうか。

ブルーマウンテンに行ってきました。

シドニーって観光地が多いようでそれほど無いような印象を受けます。

ぱっと思いつくのはオペラハウスや教会、フリーマーケットなどでしょうか。とはいえ圧倒的に多いのは自然豊かなオーストラリアの景色でしょう。

シドニーから電車で2時間半、日帰りで行ける観光スポットとして有名な「ブルーマウンテン」に行ってきました。

周りの人からの前評判だと、それほどではない、という意見が多かったためあまり期待していなかったのですが、個人的には大満足でした。

出発したのは当然日曜日です。

なぜかというと日曜日はシドニーの公共交通機関をいくら乗っても2.6ドルしかかからないからです。何度乗り換えをしても電車やバスを併用しても2.6ドルです。控えめに行って最高です。

まあみんなそう考えて日曜日に遠出するのでどこも混むには混んでるんですけど。

さすが有名な観光地ということもあって、電車とバスを乗り継ぐといとも簡単に名所の目の前まで到着することができました。
山登りができるよう3リットルの水や食パンたちをしっかり準備をしてきたことを若干悔やみます。

Echoポイントというのが一番有名な景観ポイントです。

広がる絶景

ちなみにこの「ブルーマウンテン」という名前は見渡す限りのユーカリの木々が太陽の光を反射して青く広がっていることから名付けられたそうです。決してここから缶コーヒーが生み出されているわけではありません。

ここから見える特殊な形の岩も有名です。「スリーシスターズ」と呼ばれています。そのままですね。

姉妹には見えない

このEchoポイントからスリーシスターズに向けての遊歩道が整備されていましたので30分ほど歩いて近くまで寄ってみました。

遊歩道から
急勾配の坂を下り
シスターの御許へ
人多すぎで少し減ら(落と)したくもなる

オーストラリアでは一般的なホームレスの残骸(暮らしている跡)がこの遊歩道にもあったのですが、そんな仙人みたいな人がいるんですかね。

ホームレスの残骸

なんにしろ街から日帰りで森の匂いに包まれてリフレッシュできるとても良い観光地だと思いました。

時間があれば山の下までずっと歩いて行けるようなのですが、それはまたいつか機会があれば。

渡豪前に「やっておけば良かった」と後悔していること。

シェアハウスのこれから帰国する日本人たちへの送別パーティーなんかもおこなわれ、せっかく知り合えたのにと少しだけ寂しくなる日々を送っています。良い人たちでした。

寿司屋と自転車の稼ぎも安定してきてやっと貯金を始められました。

ちなみにですが、帰国するまでに貯めておきたいお金はあと1月程度で貯まります。ですのでそのタイミングで寿司屋のバイトは終える予定です。
その後の予定はまたおいおい話しましょう。

今のうちにたくさんお金を貯めて、大学からついに来てくれる無二の友人のTを迎える予定です。

とはいえこう毎日せこせことお金を稼いでいるのは、今はひとえに「帰国した後のため」です。

わざわざオーストラリアに来て日本での生活のためのお金を稼いでいる、という状況を顧みてはときどき、日本でもう少しだけ貯めてくれば良かったと悔やむことがあります。

労働を通じて成長できるからピンチなのは良いことだ、というのは詭弁です。
「誰かのために自分ができること」をするのが労働です。成長はあくまで付いてくるものです。

ですので「圧倒的☆成長」を望む方はおとなしくお金を貯めて学校に行くのをおすすめします。屈強なマッチョになりたい方は大喜びで全財産放出して頑張ってこちらで稼ぎましょう。

そうはいっても自分のことですからいくら出国前に貯めていたとしても今回が如く無一文で出ようとしていたかもしれませんね。使い切ったことに対しては全く悔やんでいないものですから。

きっと筋肉は世界を救うのです。

それではまた。

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