シドニー到着と天国へのカウントダウン

いつかオペラハウスでオペラを見る日が来るのでしょうか。えのきです。
オーストラリアに住む日本人のブログをおそらくほぼ全て読み込みました。

これ以降更新がありません

このブログもこうならないようには気をつけたいものです。

さて、ブリスベンから飛行機に乗って1時間少し。
ついになぜかシドニーに到着しました。

愛すべきジェットスター

本来の予定であれば訪れる予定でなかった南半球最大都市。
ここならば簡単に仕事も見つかりとりあえず生きていくことができる。

と、信じていたのですが……。

バックパッカーズホステルに到着。シドニー生活の始まり。

ブリスベンでファームからの友人たちに別れを告げ、再び1人。

シドニーに降り立ちまず感じたのは、

「人が多いな」

さすが人口400万を超える街。ブリスベンとは比べ物にならない人の密度です。

どこでも時計台あんな。

言ってみれば「東京の下町」って感じです。魅力度に欠ける表現。

あまり人が多すぎる環境が得意でない私はこの時点で少し不安になりました(ならなんで来たって話なのですが)。

とはいえ「人が多い」=「働く需要が大きい」ということ。

プラス思考に切り替えてシドニー生活を頑張ることに決めました。

みんな大好きバッパー。

さて、シドニーに着いたはいいのですが、しなければならないことはまだまだ山積していました。

  • アパートを見つける。
  • 資格や証明書を取る。
  • 仕事を見つける。
  • 友人を作る。
 
まずはアパート探し。

様々な書類の受け取りも仕事探しの履歴書も住所がなければ始まりません。

このあたりは日本でも同じですね。

そしていくつかの資格や証明書の受け取りが必要です。

具体的にはRSAというアルコールを扱う店で働くための資格、それとTFNというオーストラリア政府に届ける税金の書類です。

どちらも私が働こうと思っていた環境では必要になるかもしれないものでした。

まあ無いなら無いでいくらでもやりようはあったのでしょうが、当時は取ろうと考えていました。

同時に仕事探しも始めなければなりません。

後述しますが、いろいろあって1週間以内に仕事を見つけないと完全に詰むことが確定していました。

いや本当、余裕をもって行動するのって大切だと思います。

これらを終えたら友人を作らなければなりません。

生きているだけでは生きていけません。孤独は私を駄目にすることを知っています。

別に関係を深めたいわけではありません。孤独感を紛らわせる友人関係くらい作れたらいいのです。英語を使う人だったら勉強にもなるかもしれませんし。当然ですが、生活が安定してからの話です。

燃えるバッパー。これだからシドニーは。

このようにこれからの計画を立て早速翌日からアパートのインスペクションに1日中回りました。

始めは完全ルームシェアの家に住んで家賃を抑えつつ英会話をするぞ、と意気込んでいたのですが、シドニーの人の多さに少しだけ嫌気が差し、

「少しは人の居ない場所が欲しい」

ということで、Ashfieldという地区にある日本人とセルビア人夫婦のアパートの空き部屋に1週間150ドルで生活することに決めました。

6畳くらいの綺麗な部屋。

 

オウンルームです。Wi-Fiがないのがネックのようでしたが、まあそこまで気になりません。近くに図書館がありますし。

ここまで到着して3日。

あとは仕事を探すだけ。順調順調。

と思っていた矢先、あることに気が付きました。

貯金の底が見えた時、深淵が私を覗いていた。

これまでの生活を振り返ってみれば分かるのですが、基本的に貯金は減り続けていました。
ファームでの仕事も1週間でしたし。

それでもクレジットカードのキャッシング枠も確か残っているし仕事が見つかるまではなんとかなるだろう…

そう高を括っていたのですが、すぐに自分がどれだけど阿呆だったか気が付くことになりました。

部屋を借りるとき、家賃のほかにボンドといって敷金を家主に支払う必要がありました。
大体家賃の2週間分ほどでしょうか。
そしてそれは当然ですがオーストラリアドルで支払わなければなりません。

そこで改めて考えます。
そもそも私が持っているクレジットカードはほとんどがキャッシングに対応していませんでした。学生ごときが作れるカードですので。(月5万円まで)

そうしたら今いくらオーストラリアドルを用意できる…???

厳密に計算した結果、ぎりぎりかき集めて残っているお金は
家賃2週間分でした。

なのにコーヒーを飲むからどあほう

仕事はたとえ手に入ったとしても給料が振り込まれるのは早くて1週間、遅ければ数週間後です。

つまり、あと一週間以内に毎週給料が手に入る仕事を見つけないと住み始めたアパートの退去が決定する。
ということです。
家が無くなることはすなわちほぼオーストラリア生活の終わりを意味します。

シドニーでホームレスをしてみたっていう方が見ている人には面白みはあるのでしょうがこっちは全く面白くありません。素直に嫌です。

いきなり崖っぷちに立っていることを知り、軽い絶望を味わいました。
不安で軽く眠れない夜もありました。

生まれてこの方あまり豊かでない生活を送ってきましたが、食べ物を買う金がない、住む家がない、という物理的な「死」が近づく実感をしたことはありませんでした。

まあ、本当にどうしようもなくなったら日本に帰るためのクレジットカードは持っているんですが。
来年まで帰らないと誓った身として限界までは日本には帰りたくありません。

野鳥もカラフルだしね

とはいえ仕事は選ばなければすぐに見つかると聞いていました。
ですので冷静に考えてそこまで窮地ではないと結論付けてバイト探しを始めました。

翌日には見つかるだろう、という甘い予想を立てて。

すぐに仕事は見つかる?虚言妄言ダメゼッタイ教室

絶対許さん。

一週分の家賃を支払い残金はちょうど翌週の家賃分。
言うてなんとかなるだろう、と舐めた気持ちで仕事を探し始めました。

私が仕事探しに利用したのは

  • インターネット上のサイト(日豪プレス、Cheers、Gumtreeなど)
  • 電話で直訊き
  • 履歴書配り

この3つです。この辺りはいつか詳しく書きます。

実際は一刻も早くと焦っていたのでローカルの仕事をゆっくり履歴書を配りながら待つわけにも行かず、基本的にはネットを用いて連絡を投げまくりました。

一日10件ほどでしょうか。
一応職種や労働条件など最低限嫌でないものの中で選んでいました。

しかし全然連絡が返ってこない…

電話をしてもおおよそすぐ切られたり「要らない」と言われるだけ

時期が悪いのか私が悪いのかは分かりませんが、迫る命の期限にこの仕打ちは堪えました。

そんな時、日豪プレスで電話をして留守だったレストランから電話が。

「明日来れる?」

「行きます!」即答でした。

うきうきしてオペラハウスを撮る

そして翌日、借りている部屋から電車で1時間かけて郊外の高級日本食レストランに辿り着きました。
そこで早速ホールの仕事をすることになりました。

しかし…

しんどい。

本当にしんどい。

予想はしていたのですが、特に説明も何もなくホールに突っ込まれ、経験もなく何も分からない私は慣れないお客さんの対応にあたふたしっぱなしでした。
大学の時にしていたホテルのバイトが神がかって見えましたし、なんなら3ヶ月で辞めた松屋のバイトがどれだけ楽だったかとしみじみ感じました。

みんなの食卓でありたい。

そんなこんなで8時間。
ときどき怒られたりお客さんに慰められたりしながらも開店から閉店まで仕事をやり終え安堵の息を漏らしていると、オーナーから話しかけれました。

「どうだった?」
「正直しんどかったです…」
「大体みんな数日で辞めちゃうから頑張って残ってね」
「(・_・)」

働いているときから薄々感じていたのですが

…これはもしかしてあまり良くないところなのでは?
そもそもこの日8時間働いて無給だったな。……しかしここで諦めたら来週の家賃が。

まかないをむしゃむしゃ食べながら数分考え…。

「やっぱり辞めます」

速すぎて見えない

最速の退職を選びました。
生きていくのがしんどいところで働くくらいなら死んだほうがましなのです。
それにまだ数日猶予があるし。

口をあんぐりしているオーナーを横目にチップの4.5ドルを受け取って店を後にし1時間かけて家に帰りました。
そもそも店遠いんだよ。

瀕死の楽天カードマンがまだ私に微笑みかけてくれていた。

 
 

そんなこんなで相変わらずシドニーでニートを決め込んでいます。

せめても気分を上げようといつも電話を掛けるときは決まって綺麗な芝生に転がっています。

芝が生命線です。

まだクレジットカードがぎりぎり生きていることが救いですね。

彼がいるからまだご飯にありつけています。

オーストラリアは圧倒的に経験重視の社会です。

あらゆることに「今までの経験」が問われます。

なかなか何の経験もなく英語もネイティブと比べ物にならない人間が閑散期のオーストラリアで職を探すのは厳しい現実がありました。

反対に美容師や料理人、ネイリストや保育士など日本でも技術職に就いた経験がある人であれば容易に職を見つけられると思います。もちろん英語が堪能な人も。

当たり前ですが生活が安定するまでは人間関係を作り始める心の余裕はありません。

生活に孤独が付きまとうのもしんどさの一因ですね。

まだまだ頑張ります。それでは。

全然関係ないけどNSWの州立図書館すごい好き。
まさにハリーポッターの世界。
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